若手インディーズバンドを褒める ギターロック編
こんにちは。
皆様、インディーズバンド、聴いてますか。インディーズバンド、聴こう。
今の音楽業界は群雄割拠アンド戦国乱世、粒ぞろいのインディーズバンドが出ては消え出ては消えを繰り返しております。技術の進歩によりプロとアマチュア(こういった区別さえも無意味なものになってきましたが)のクオリティの差が限りなく少なくなってきています。
もちろんピンキリではありますが、一昔前では考えられないくらいハイクオリティな音源やMVを引っさげてインディーズシーン、ネットミュージックシーンに名乗りを上げるバンドが、それはもう沢山いるわけです。音楽好きとしては実に素晴らしい時代ですね。Youtubeとかで掘ってると時間がいくらあっても足りんのです。
というわけで、今回は最近見つけた僕の好きなインディーズバンドを褒めたいなって思うんですよ。全国津々浦々、良いバンドはいるもんです、本当に。ただ、あまりにも良いバンドが多すぎるので、数回に分けて書きたいなと思います。今回はギターロック編だよ。暑くなってきたし、爽やかな音楽を聴こう。
ギターロックってなんぞや
「今回はギターロック編」などと申し上げましたが、まずギターロックってなんやろな。俺も分からん。何も分からん。だってwkipediaに書いてないし。そもそもロックって時点で大抵の場合ギターはそれなりにフューチャーされてる訳で...
まぁ結局よく分かりません。多分ギターロックって言葉を使ってる大体の人達も僕と同じく「う〜ん、こりはギターロック!w」みたいな感じで適当にギターロック認定してると思うので、ひとまず僕も「う〜ん、こりはギターロック!w」と適当に思うバンドをいくつか取り上げます。ひとまず例として。
radiohead / The Bends
Radiohead - The Bends (FULL ALBUM) [Live]
ギターロックはなんぞやって語り出しで1枚目にradiohead出すの、アホでは?いや、しかしこのアルバムはギターロックですよ。ギターロック。だってギターの音が大きいから。そしてジャンルはロック。な?紛れもないギターロックや。
雑な語りから始めてしまいましたが、それくらい大雑把にくくる事の出来ちゃうサブジャンルって事です。とりあえず楽器の中でギターが一番目立ってるし、ソロもあるし、なにより僕がギターロックだと感じるので、これはギターロックです。最高!
ASIAN KUNG-FU GENERATION / ソルファ
ASIAN KUNG-FU GENERATION 『リライト(2016ver.)』
いや、分かるよ。「radioheadに続いてアジカン?」って思ったのは、うん、分かるよ。つまりそれくらい広いって事なんです。ギターロックって単語でカバー出来る範囲は。だってどう聴いたってギターロックじゃないですか。ロックだし、ギターの音がデカい。ほら。ね?
ともかく心でギターロックだと感じさえすれば、それはギターロックです。にしても良いアルバムですよね、ソルファ。リマスター版も原盤もどっちも好きです。
TOKIO / archive
いやふざけてないです。本当に。アイドルだけど、同時にTOKIOはロックバンドだから。この曲は本当にギターロックだから。ジャニーズなのでYoutubeにもSpotifyにもAppleMusicにもないから貼れないけど、本当にギターロックなんです。聴いてほしい。
以上、3つほどギターロックの例を挙げさせていただきました。1つ聴けないけど。
とりあえず僕の中でのギターロックの雑な定義をおっ立てると
- ギターの音がデカイ。
- ギターの音がすごくデカイ。
- 心で感じる。ギターロックを。
以上。
この定義が正しいかどうかはどうでもよくて、とりあえずこの記事中では上の定義に当てはまるインディーズバンドをいくつか紹介していきますよって事です。良いバンドばかりやで。本当に。
Sui-Sei / Blue
かつての日本の首都であり文化の中心、京都発の4ピースロックバンドSui-sei
もう画面の色合いからしてもう夏です。"正しい夏"って感じですね。こういうカラーグレーディングされると、もうそれだけで好きになっちゃう。
P90が2発のジャズマスターとテレキャスっていう組み合わせが、実に邦ロック邦ロックしてて好きです。最近の爽やかちょいテク邦ロックバンドに多い組み合わせですよね。
楽曲的にもビジュアルイメージと合致しており、イントロのリードフレーズが凄く今風ですね。最近はこういうちょっとテクくてメロいフレーズがめちゃくちゃ流行ってるんですけど、僕も例にもれず大好物です。順次上行のカウンターラインが実に爽やか。ところどころ入るキメも実にバンドらしくて良い。聴いてても演ってても楽しい曲だと思います。
これはもう間違いなくギターロックでしょう。ギターロックでいいよね?
the average / サラバ愛しき日々よ
山陰地方・島根発の3ピースパワーポップガールズバンド
グレースケールはバンドMVの嗜み。ラスサビで色がつく演出も、ありきたりと言われてしまうかもしれませんが僕は大好き。超良いじゃないっすか。
冒頭でパワーポップって書いちゃったけど、ギターロックです。少なくともこの曲はギターロック扱いしても怒られないでしょう。ソロ弾いてるし。イントロからしっかりリードフレーズ弾いてるし。ギターの音がデカイし。そしてなにより僕の心がギターロックだと言っているので、ギターロックです。
楽曲的には色んな意味で聴きやすいですね。悪い意味で引っかかる箇所がない。そういうバンドってインディーズだと中々いないんですけども。あと個人的にロードオブメジャーとかあの年代のパンクバンドを彷彿とさせるタイトルセンスがね、すごく推せます。こういうの好き。
最近は良いガールズバンドが沢山いますね。HumpBackとかSHISHAMOとかthe peggiesとか、挙げたらキリがないくらい。ただ上に挙げたバンドや、その他のガールズバンドとは比較的差別化が出来ていて「そういやこういうガールズバンドはいそうでいなかったな」ってところを突いてきてるように思います。フェスとか、デカくて天気の良いステージで聴きたくなるバンドですよね。良す。
Nomad / 喝采
東京発キャッチー王道シティロックバンド
そこまでギター大きくなくない?
いやソロあるし、ギターロックと言っても怒られない程度にはギターロックしとるし、ええやろ。ギターロックって言っても。
ボーカルの声が爽やかっすね。ハイトーンがめちゃ綺麗。サンデー原作のアニメEDで歌ってそう。これは今日の偏見です。
それにしてもずっと高音域でなってるシンセが面白い。同じ系統の音を揺らしながらほとんどずっと鳴らしていますね。同系統のシンセで始まりシンセで締めるのは中々統一感が出て良いなぁ。僕はあまりこういう使い方をしないので、なるほど〜ってなりました。下から上まできっちりしてる。
ただこういう爽やかボーカルの王道ギターロックはめちゃくちゃに競争率が高いんですよね。単純に構成要素の似たバンドの数が多いので差別化が難しく、今大きな支持を得ている男性ボーカルのバンドの多くが、それぞれ唯一無二の武器を持っているという事もあり、今後どういった方向で音楽性を磨いていくのかが実に楽しみなバンドです。要チェックや。
NavyCity / ハムレット
名古屋発王道中の王道を征くロックバンド
いやこれはもう異論出ないでしょう。色んなインディーズバンドを聴きまくり「これは果たしてギターロックか...?」みたいになりつつありますが、これは自信をもってギターロックだと言えますね。むしろそれ以外ない。
王道王道アンド王道。「こういうのでええねんこういうので」を地でいってますね。こういうのでええねん。最近はちょっと暗めの歌詞や詰め込んだメロが流行っておりまして、僕も大好きなのですが、やっぱりこういうバンドも聴きたくなるんですよね。音楽に面白みや意外性を求める人にはあまりオススメ出来ないかもしれませんが、質感の良い邦ロックが聴きたい人にはしっかりオススメ出来ます。
楽曲は全体的に実にシンプルかつストレートな邦ロックサウンドですが、時折往年のHR/HMのようなフレーズが顔を覗かせます。最近流行りのヨルシカとかもそうなんですけど、こういうギタリストの好みが透けて見えるようなフレーズが聴こえてくると、嬉しくなっちゃうよね。
多分曲調的にSumikaとか好きな人には割とドンピシャで刺さるんじゃないでしょうか。 是非バラードも聴いてみたいですね。
tellmore /遠鐘
東京発エモーショナルロックバンド
この曲も間違いなくギターロックですね。東京のバンドはどっかしらの建物の屋上でMVを撮りがちですが、そういった意味でも実に王道ギターロックを全うしています。
全体を通してクオリティが高く、安心して聴いていられます。テンポも早すぎず遅すぎず、心地良いですね。それとなんといってもボーカルの声が良い。高音のかすれ方がロックすぎずポップすぎず、実に良い塩梅です。いや本当に良い声してるな。
基本をしっかり押さえた王道サウンドではありますが、ところどころこのバンド特有のセンスを感じさせる部分があります。リードギターなんかは特に。イントロのフレーズも「その音域で弾くのか〜」って感じでしたが、ソロも中々面白い音使ってますね。
この楽曲のような、最近流行りのちょいテク爽やかギターロックはリードのフレーズセンスで掴みがほぼほぼ決まるので、そういった意味でも中々面白いバンドだと思います。
おわりに
最近の若手ギターロック(と言っても差し支えのない楽曲を持っている)バンドを5つ取り上げさせていただきました。やっぱり良いですね、ギターロックは。王道ゆえにどれだけ丁寧に音作りに取り組めるかが勝負になってくるので、どのバンドも聴いていて心地よかったです。
まだまだ他にも素晴らしいギターロックインディーズバンドは沢山いるかと思いますが、今日はここらへんで締めておきます。また良いバンドを見つけたら似たような記事を書こうと思います。インディーズ漁りは楽しい。